京都文学賞中高生部門賞「ちとせ」が刊行
第3回京都文学賞の中高生部門賞を受賞した高野知宙さんの作品「ちとせ」が祥伝社から刊行したというニュースです。
明治五年、博覧会の開催に沸く京。故郷丹後で天然痘にかかり失明の不安を
抱えた少女ちとせは、鴨川でひとり三味線を弾いていた。
素朴な調べに声をかけてきた俥屋の跡取り藤之助に誘われ、見知らぬ街を
めぐるちとせ。閉じてゆく視界の中で懸命に焼き付ける、折々の風景、都の人々。
一心に弾く三味の音は、やがて新たな光となり……。揺れ動く少女の葛藤と
成長を、みずみずしく繊細な筆致で描く。
三味線、雨粒、まわる車輪。笑い、潮騒、ひとの目の瞬き。
高野知宙は、きわだつ耳と冒険心をそなえた、
時の上の旅行者だ。
………いしいしんじ
高校生が全力で挑んだ物語。
熱量と輝きに圧倒された。
新しい世代の登場に期待大。
…………今村翔吾
(祥伝社オフィシャルサイトより)
2022年12月4日RT(126)