三条大橋の補修・修景が進行中!
【400年以上前から京都のまちを支える 三条大橋の補修・修景が進行中!2024(令和6)年春完成予定/京都ろーかるニュース/三条】
鴨川に架かる三条大橋は、創建当時の様子を示す銘文が刻まれた擬宝珠(ぎぼし)が残っているなど,歴史的な風景を体感できる日本の代表的な橋です。しかし、木製高欄が更新後50年近く経過するなど,老朽化が進行。そこで,京都市は、三条大橋の美しい風景や木の文化を次世代に継承していくため、ふるさと納税を通じた寄付により、木製高欄の更新をはじめとした「三条大橋の補修・修景」に取り組んでいます(令和6年春完成予定)。
当事業についてより多くの人に知ってもらうため、室町時代から続く三条大橋の歴史等の紹介とともに、補修に使用する檜の伐採作業の様子もおさめたPR動画を制作し、公開したようです。
1 三条大橋PR動画について
(1)公開日:令和4年2月22日 午前10時
(2)公開場所:京都市公式YouTube https://youtu.be/91OREs9VzN0
(3)内容:
①三条大橋の歴史や魅力,老朽化の状況
②御寄付いただいた鞍馬山の檜の伐採作業の様子
③ふるさと納税を通じた寄付の呼び掛け (動画時間:約3分40秒)
・三条大橋の歴史,老朽化の状況~
・伐採作業の様子~
※檜の伐採は、細心の注意を払って専門の事業者が実施。伐採後は、ヘリコプター等による運搬、乾燥など、木材として使用するまでに約2年程度を要します
2 「三条大橋の補修・修景」について
(1)事業概要
三条大橋は鴨川に架かる橋長73mの橋りょう。現在の橋は昭和25年に改築したもので、木製高欄については昭和49年に更新。老朽化が進行しているため、木製高欄、舗装及び防護柵等の更新を行う。
※事業詳細等については,京都市情報館のとおり。
「三条大橋の補修・修景」トップページ
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000242802.html
(2)スケジュール
・令和2年10月 設計業務の開始
・令和3年 6月 三条大橋デザイン検討会議設置
・令和3年 9月 木製高欄更新工事契約
・令和3年12月 木製高欄に使用する木材の伐採(鞍馬山の檜)
・令和4年度 舗装,防護柵,木製高欄更新工事等の着工
・令和6年春 完成
(3)ふるさと納税等による寄付状況(令和4年1月末時点)
ふるさと納税等による寄付額:約2億5,000万円
3 三条大橋の歴史について
・天正18(1590)年,豊臣秀吉が架橋した日本で最初の石柱橋で,現在も当時の「石柱」や「擬宝珠」が使用されていると言われている。
・江戸時代,徳川幕府は三条大橋を『東海道五十三次』の終点と位置付け,維持管理を行った。「擬宝珠」には、池田屋騒動の時に付いたと言われる「刀傷」も残っている。
・明治時代になると,幕府の直轄管理であった三条大橋は京都府に引き継がれ、明治13(1880)年12月に架け替えられた。
・日本最初の駅伝は、大正6年4月に三条大橋から東京を目指すものだった。そのことから「駅伝発祥の地」としても知られている。
・現在の三条大橋は,昭和25(1950)年4月に完成し、木製高欄は昭和49(1974)年3月に完成した。