まつりと工芸 楽焼茶碗でめぐる山鉾巡行
京都伝統産業ミュージアムで、2023年7月3日(月)から、収蔵品展「まつりと工芸 楽焼茶碗でめぐる山鉾巡行」が開催されるというニュースです。
本展では、祇園祭の山鉾を描いた34の楽焼茶碗をとおして、山鉾巡行の光景をめぐるように、その深い文化と歴史の息吹に触れることができるようです。また、実際にたたいてみることのできる囃子方の鉦(かね)や、祇園祭をモチーフとした西陣織、京友禅、京焼・清水焼などの伝統工芸品なども観覧できるそうです。その他にも、神輿巡行や山鉾建てをめぐる逸話なども紹介し、京都の夏を代表する伝統的なまつりである「祇園祭」を、より深く楽しむことのできる展覧会となっているみたいです。
■ 開催概要
- 京都伝統産業ミュージアム 収蔵品展「まつりと工芸 楽焼茶碗でめぐる山鉾巡行」
- 会期|2023年7月3日(月)~8月6日(日)
- 休館日|2023年7月10日(月)・7月24日(月)
- 開館時間|9時〜17時(⼊館は16時30分まで)
- 会場|京都伝統産業ミュージアム 企画展示室(京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ B1F)
- ⼊場料|無料
- 主催|京都伝統産業ミュージアム(株式会社 京都産業振興センター)https://kmtc.jp/
- 協力|南條工房
■ 山鉾を描いた34の楽焼茶碗
会場には、昨年 巡行に復帰した「鷹山」の茶碗も
楽焼とは、ろくろを使わずに手捏ねで成形して、低温で焼いた軟質の陶器です。この伝統的な技法で作られた茶碗は、一つ一つが手作りの芸術品。山鉾の装飾が鮮やかに表現されており、祇園祭の華やかな雰囲気や伝統の重みが感じられます。
2022年に巡行に復帰した「鷹山」の茶碗も新たに加わり、全34基の山鉾を茶碗でめぐることができます。
■ 祇園祭の山鉾に欠かせない囃子鉦(はやしがね)
祇園祭や各地の囃子鉦、鳴物神仏具を190年以上に渡り製造してきた南條工房の協力のもと、会場では、数種類の囃子鉦を実際にたたいてみることのできるコーナーも。ぜひ、それぞれの鉦の音色の違いを聞き分けてみてください。
■ 京都伝統産業ミュージアムの収蔵品から貴重な品々が勢ぞろい
長く京都の人々に愛される祇園祭。そのモチーフは西陣織、京友禅、京焼・清水焼、京扇子をはじめとする様々な伝統工芸品にも取り入れられています。
京都伝統産業ミュージアムの貴重な収蔵品のなかから、めぐる季節を感じる貴重な品を鑑賞できます。
■ 京都に息づく伝統産業を広く振興する「京都伝統産業ミュージアム」
1977年の開館以来、京都伝統産業ミュージアムでは、京都に息づく産業とその背景の紹介を通して、広く伝統産業の振興に取り組んできました。2020年のリニューアルを経て、現代のつくり手の活動を紹介する事業をさらに充実させ、つくり手と使い手がともに伝統産業のいまを見つめ、これからを思い描く、自由な交流の場を創出しています。
ミュージアムショップ(実店舗)とオンラインショップでは、文化を守り伝える伝統工芸品から、暮らしに寄り添う道具、雑貨やアクセサリーに至るまで、国内外に誇れる京都の技術をいかした多彩な品々が並びます。ここでご購入いただく一つ一つの商品は、職人の思いと技が生み出す伝統的な技術を支えることに繋がります。