百済寺の十一面観世音菩薩修復したい 

THE KYOTO Crowdfunding(運営:京都新聞社)が、2023年8月18日(金)より「釈迦山 百済寺」によるクラウドファンディングのプロジェクトを開始するというニュースです。

滋賀県にある百済寺の御本尊・十一面観世音菩薩立像は、奈良時代に造られて以来、織田信長の焼き討ちなど数々の事件をかいくぐり守られてきました。2022年重要文化財に指定されましたが、1300年の年月を経て、経年劣化により早急な修復が必要な状態です。奈良時代に施されたとされる金箔の剝落を防ぐなど、造像当時の姿を守り、後世に伝えることを目指すようです。

「戦禍を逃れ1300年、守り伝えられてきた御本尊・十一面観世音菩薩を往時の姿に修復したい」

THE KYOTO Crowdfundingサイト
URL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/hyakusaiji

【クラウドファンディング概要】

  • 百済寺とは

滋賀県東近江市の鈴鹿山麓にある百済寺は、今から1400年前に聖徳太子により創建されたと伝わる非常に古いお寺です。琵琶湖の東・湖東三山の一つで、秋には紅葉の名所として知られています。また映画などのロケーション地としても活用され、「関ヶ原」(主演岡田准一さん)や「駆込み女と駆出し男」(主演大泉洋さん)など多くの作品に登場しています。

御本尊・十一面観世音菩薩は、聖徳太子が根のついたままの杉の大木に刻まれたため、「植木観音」の名で信仰を集めています。織田信長の焼き打ちの際には、地元の信者が担いで御本尊を避難させ、今でも像のかかと部分に引き摺った跡が残ります。

  • 今回のチャレンジ

御本尊・十一面観世音菩薩は造像以来、幾多の難を逃れ現代に伝えられてきました。しかし経年劣化により、奈良時代に施されたとされる金箔が剝落し、膠(にかわ)が緩むなど脆弱な状態となっています。今回、国、滋賀県及び東近江市の補助を受け、御本尊の修復を行いますが、補助金だけではとても賄えません。百済寺は檀家を持たない寺院です。そこでクラウドファンディングによって広く支援を募り、国を代表する木造仏を100年後にも残すことができるよう本格的な修復を施します。

・実施期間:2023年8月18日(金)00:00~2023年11月17日(金)23:59

・目標金額:2,000,000円

・起案者 :天台宗 釈迦山 百済寺

【注目のリターン】 ※すべてのリターンに入山券とお礼状が付きます

・百済寺御朱印帳(御本尊「植木観音」)

百済寺の御本尊は聖徳太子が根のついたままの木に直接彫られたため、植木観音としてあつい信仰を受けています。今回は特別に金字で記帳した御朱印帳を送ります。

・百済寺樽(日本酒)

百済寺は室町時代に銘酒「百済寺樽」を醸造していたとされます。百済寺ではその故事にちなみ、地域の有志メンバーとともに幻の銘酒「百済寺樽」の復活プロジェクトを実施しています。百済寺樽の4合瓶を送ります。

特別ご開帳のご招待(呈茶菓の接待あり)

御本尊修復の記念に執り行う特別ご開帳へご招待します。修復後の御本尊を本堂内でお参りいただけるほか、本坊喜見院で呈茶菓の接待します。

その他のリターンや詳しい内容はクラウドファンディングサイトを確認してください。

THE KYOTO Crowdfunding について

THE KYOTO Crowdfundingは、株式会社京都新聞社が運営しています。

運営団体:株式会社京都新聞社

責任者 :代表取締役社長 大西祐資

所在地   :京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都新聞社

電話      :075-241-6185

2023年8月19日RT(185)
編集部 春風

編集部 春風

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