百人一首や古典にゆかりのある工芸品の展覧会
京都伝統産業ミュージアムが、ミュージアムの収蔵品である京焼・清水焼「小倉百人一首 茶碗」100個を中心に、百人一首や古典にゆかりのある工芸品を展示し、日本の伝統文化とそれを支えている京都の伝統産業の魅力を広く来場者に発信する展示会「古典に親しむ~工芸に見る百人一首~」を2023年10月28日(土)から開催するというニュースです。
茶碗のほかにも、江戸時代の百人一首かるたや常滑焼の花瓶、京人形の歌人や織額、屏風なども展示し、百人一首の歌の情景をともに楽しめるようです。また、かるた職人による制作実演や、競技かるたの紹介などもあり、奥深いかるたの世界を楽しめるみたいです。
古典に親しむ~工芸に見る百人一首~
(英語表記:Journey to Japanese Classics: Hyakunin Isshu in Crafts)
■会期 2023年10月28日(土)~11月26日(日)
■休館日 2023年11月13日(月)
■開館時間 10:00〜18:00(⼊館は17:30まで)
■会場 京都伝統産業ミュージアム 企画展示室
(〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 みやこめっせ B1F)https://kmtc.jp/
■ ミュージアム観覧料
一般 500円、団体 400円(20名以上)、京都市外の小中高生 400円(20名以上の団体は300円)
※以下の方は観覧無料:
和装の方、市内在住の高校生以下、市内在住の70 歳以上の方、障がい者手帳持参の方(付添人1 名含む)
※11月1日(水)「古典の日」は無料開放DAY
■主催 株式会社京都産業振興センター(京都伝統産業ミュージアム)
■後援 京都商工会議所
■協力 公益財団法人 小倉百人一首文化財団、京都市
100人の歌人の想いを100個の茶碗とともに楽しむ展示
約800年前の鎌倉時代初期の歌人・藤原定家が、京都の小倉山の山荘で百人の歌人の歌を一首ずつ選び集めた「小倉百人一首」。五・七・五の上の句と七・七の下の句の中には、景色が眼前に絵のように思い浮かぶ素晴らしさがあり、一首一首に様々な想いが込められています。
本展では、京都伝統産業ミュージアムの収蔵品である京焼・清水焼「小倉百人一首 茶碗」100個を中心に、百人一首や古典にゆかりのある工芸品を展示し、日本の伝統文化とそれを支えている京都の伝統産業の魅力を広く来場者に発信します。
また、茶碗のほかにも嵯峨嵐山文華館の所蔵品である常滑焼花瓶や江戸時代の百人一首かるた、また、当ミュージアム収蔵品である京人形の歌人や織額、屏風などを展示し、百人一首の歌の情景をともに楽しめます。
京焼・清水焼「小倉百人一首 茶碗」
- 74品目ある京都市指定の伝統産業品のひとつである「かるた」
百人一首などのかるた類がつくられるようになったのは、江戸時代からといわれています。以来、現在まで、そのほとんどが京都で生産され、全国に出荷されています。一枚一枚刷毛で糊を塗り、生地の裏から表にへりを返して縁をつくる裏貼は最も熟練を要する作業です。
百人一首 特選|田村将軍堂
- 11月1日(水)「古典の日」は無料開放DAY
11月1日は古典に親しみ、古典を日本の誇りとして後世に伝えていく「古典の日」に制定されています。この日は、日本が世界に誇る古典文学「源氏物語」が初めて記録に現れた日で、その歴史は寛弘5年(1008年)にまで遡ります。古典をより多くの人々に親しんでもらうため、この日はミュージアムの観覧料を無料とする「無料開放DAY」になります。
- 京都伝統産業ミュージアムとは
京都伝統産業ミュージアム
1977年の開館以来、京都伝統産業ミュージアムでは、京都に息づく産業とその背景の紹介を通して、広く伝統産業の振興に取り組んできました。2020年のリニューアルを経て、現代のつくり手の活動を紹介する事業をさらに充実させ、つくり手と使い手がともに伝統産業のいまを見つめ、これからを思い描く、自由な交流の場を創出しています。
ミュージアムショップ、オンラインショップ
ミュージアムショップ(実店舗)とオンラインショップ( https://mocad-shop.com/ )では、文化を守り伝える伝統工芸品から、暮らしに寄り添う道具、雑貨やアクセサリーに至るまで、国内外に誇れる京都の技術をいかした多彩な品々が並びます。ここでご購入いただく一つ一つの商品は、職人の思いと技が生み出す伝統的な技術を支えることに繋がります。