パン好き京都人は、塩分摂取が多め?
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「京都のパン好き塩分の過剰摂取に影響か」というニュースを目にしました。京都の料理は薄味だから京都人の塩分摂取量は少ないのだと勝手に思い込んでいました。塩分の過剰摂取の要因の1つがパンというのも興味深いポイントです。
2016年の調査によると京都府の成人の1日あたりの食塩摂取量平均値は男性10.7gで女性が9.0gです。この数値は他の都道府県と大きな差はなくほぼ同じくらいです。厚生労働省が2015年に目標値とした男性8.0g未満・女性7.0g未満の数値からすると京都は男女共に塩分の摂取量が多いことになります。ただ、この数値目標をクリアできた都道府県は無いので日本全体が塩分を過剰摂取しているというのが現状のようです。ちなみに世界保健機関が発表した目標値は5.0g、京都の成人男性の半分以下の数値です。
ニュースを読んで興味深かったのは、京都人の塩分摂取量の数値ではなく、摂取している内容です。摂取量の4分の3は調味料から摂取しているそうで、京都人は味噌が少なく醤油が多い傾向にあるそうです。さらにお米よりも塩分を多く含むパンの摂取量が多いというのも京都人の特徴だそうです。つまりこの京都人の特徴が「京都のパン好き塩分の過剰摂取に影響か」となるわけです。
さて、ここまで書いてきて考えたのが、京都人の塩分摂取量を減らすにはどうしたらいいのかということです。ここで再度、京都人の特徴を復習しましょう。“お米よりもパンが好き”“味噌よりもお醤油が好き”です。
改善策その1は朝食です。サイドメニューはそのままにしておいて、もちろん毎日パンです!から週4日はパンで3日はお米にしました!です。主食をお米にすることでパンに含まれる塩分がカットできるうえにバターやマーガリンに含まれる塩分もカットできます。お米は玄米か白ご飯が基本です。ご飯だからといって、海苔を醤油につけて、ふりかけをかけて、漬物が欲しくなる、これらは厳禁でお願いします。
改善策その2は味噌と醤油の使い方です。味噌と醤油の塩分量ですが、それぞれ製品によって異なりますが、一般的には同量の味噌と醤油では、醤油の方が塩分の含有量が多いそうです。つまり京都人の特徴の“味噌よりもお醤油が好き”も問題なのです。しかも調べて分かったのが、濃い口醤油と薄口醤油では、薄口醤油の方が塩分の含有量が多いということです。これは騙されました。濃口と薄口という漢字のイメージにまんまとやられています。少し話が横道にそれたので本題に戻ります。減塩のポイントは、味噌と醤油の使い方です。これまで醤油味にしていた料理を味噌味に代えることができないか?です。これは意外に面白いかもしれません。「いつもは、お醤油仕立てだけど、今夜はお味噌仕立てよ」、この言葉だけでもワクワクしてきませんか?