今戦争が目の前に

 テレビをつけると目を覆いたくなるほどの映像で私はテレビを消せばいいのですが、現地にいる人たちはそんなわけにはいきません。亡くなった大勢の市民の方々、その横では息を潜めてじっと、という生活を強いられている方々。
 今回のロシアのウクライナ侵攻で、多くの国会議員が声高に勇ましく防衛力増強を言い、憲法9条に自衛隊明記、緊急事態条項をと。それで国民のいのちと平和な暮らしを守り抜くことができるといいます。

ちょっと立ち止まって
 日本は戦後77年の間戦争をしないで来られたんですね。憲法9条があったから。それ以前にはアジアの多くの国々に戦争を仕掛けて、沢山の人たちを犠牲にしましたし、日本の沢山の兵隊も若くて亡くなりました
 「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」と半藤一利さん(1930~2021)は絵本の中で言います。1945年3月10日未明334機のB29による東京大空襲で偶然にも生き残った体験がもとになっています。一夜で10万人以上の人が亡くなった。人間が人間でなくなり、死体がころがっていても何も感じなくなると。今もまさにその状態です。

今の日本の状況は
 憲法は権力の暴走を縛るものとして作られていますが、それに緊急事態条項を明記するとどうなるか。ずっと時の政権の好きなようにできるんです。国民が憲法に従うことに。自衛隊9条明記では国民が認めた軍隊として、徴兵制への道が見えてきます。今回そこまで自覚して発言している人はどれだけいるかわかりませんが。
 そして、新聞やテレビ等の報道はコロナ報道でも思いましたが、本当のことを言わない、いや言えないのかもしれません。私は戦後生まれですが、今戦争準備が着々と進行しているように見えます。

戦争体験者が少なくなりましたが
 沖縄戦、広島長崎への原爆投下を伝え聞いたり、本を読んだりしてある程度は知っています。その継承ができないでいるのか、知ろうとしないのか、今は同じあやまちに足を踏み入れようとしているかのように見えます。唯一の被爆国として違った方法で、あきらめずに何かできることがあるように思うのです。
 鴨長明は方丈記で黙して語らない、語れない人の声を受け止める心の耳を持てと書いています。誰が武器を持つのか、自分の子や孫かもしれないと思ってみることが必要ではないでしょうか。

(八幡まるごと館 上谷順子)

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2022年6月13日RT(183)
編集部 春風

編集部 春風

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