京都市指定文化財「輪違屋」の修復へ支援を
京都市が、輪違屋(市指定有形文化財) 天井唐紙の修理を支援するために、ふるさと納税型クラウドファンディングを実施しているというニュースです。
京都市では、令和3年度にアーティスト等の意欲的な活動を社会全体で支え、持続的な文化芸術の発展を目指す「Arts Aid KYOTO~京都市 連携・協働型文化芸術支援制度~」を創設しアーティスト等の活動を支援、さらに対象を文化財保護事業にも拡充したようです。
【概要】
京都市下京区の花街 島原にある「輪違屋」。元禄年間の創業以来、330年余にわたって島原で営業を続けている一見さんお断りの置屋兼お茶屋。
宴席で歌舞音曲で接待する女性の最高位である「太夫」を抱え、令和の現代においても、その文化が引き継がれています。
また、本物の道中傘を張り付けた「傘の間」や、本物の紅葉を使って型取り、彩色した「紅葉の間」など、斬新な意匠を凝らした座敷を有し、質の高い建築となっています。
しかし、明治期に張られた天井の唐紙に大きな亀裂や垂れ下がりが発生し、適切な方法での保存修理が急がれます。修理が必要な場所は、2階の座敷に向かう重要な部屋です。いただいたご寄付で、当時の板木を使って同じ文様の唐紙を作り、修理を進めます。
このプロジェクトを通じて、普段見ることのできない建物内部の様子や歴史的価値を多くの方にご理解いただき、太夫文化を後世へ繋いでいきたいと思います。どうか皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
(READYFOR 運営サイトより https://readyfor.jp/projects/wachigaiya2022)