京都市京セラ美術館初のクラファン

京都市京セラ美術館が、特別展「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」の制作費を募るクラウドファンディングに初めて挑戦してるというニュースです。

2023年3月から京都市京セラ美術館で開催する、特別展「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」は、デザイン分野でリサーチと思索を重ねてきた川上典李子氏(武蔵野美術大学客員教授)を監修に迎え、地球環境や社会のあり方が見直されるこの現代に「人間こそがなしうることは何か」を改めて問う展覧会です。

2023年1月13日に目標金額3,000,000円の50%を達成しました!(1,530,000円〈1月16日現在〉)

目標金額に到達できるよう引き続き1月31日まで支援を募っています。

これまでにご寄付をくださった方々からは、「展覧会に行く楽しみが増えました。応援しています!」や「こうした活動をみんなで盛り上げて、文化事業が活性化していくようにしたいと思います」、「ふるさと納税で美術館の応援をできて嬉しいです。展覧会を楽しみにしています」といった温かい声援が寄せられています。

京都市外に住民票がある人向けの返礼品では、招待券や展覧会図録のほか、学芸員を独り占めするツアーや展覧会オリジナルトートバッグ、ステッカー、美術館オリジナルグッズなど内容も充実しています。また、公式ホームページや展覧会場のある新館東山キューブへの支援者名掲出(希望制)など様々な返礼品を用意しています。

リターンのオリジナルグッズサンプル

詳細は本クラウドファンディングページを参照してください。
https://readyfor.jp/projects/Visionaries

本クラウドファンディングは京都市のふるさと納税制度を利用しています。

ふるさと納税型クラウドファンディングとは、ご寄附を通して、思い入れのある自治体や、共感する事業を応援することができる仕組みで、通常のふるさと納税と同様に、寄附額から2,000円を超える分について税の控除が受けられるため、支援者にとっても大変メリットの大きい制度です。

●主催者と概要
プロジェクト実⾏責任者:京都市京セラ美術館・跳躍するつくり⼿たち展実⾏委員会
⽬標⾦額:300万円
募集⽇時:2022年12⽉1⽇午前10時〜2023年1⽉31⽇午後11時
プロジェクト詳細:https://readyfor.jp/projects/Visionaries

●跳躍するつくり手たち展 公式Twitter
https://twitter.com/2023_Choyaku
※展覧会の最新情報をつぶやいています。

●クラウドファンディングに至った想い
美術館で開かれる展覧会は、作家や作品の知名度により入場者数(=入場料収入)が左右されることがあります。しかし、日本ではあまり広くは知られていない独特な視点や表現の作家や作品を、自主企画展を通じて世の中に紹介していくことも、美術館の大切な使命の一つです。

公立美術館の自主企画展では各自治体の予算を主体としていることが多いですが、全国的にも都市部への人口流出、少子高齢化による税収減などを理由とし、コロナ禍に悩まされている現在だけではなく、今後も財政と共に文化芸術に関わる予算縮小のケースが増えることが予想されます。

私たちはこれまでの方法を変えず、今後も縮小される財源に身を任せていいのか?そんな問題意識から、今後の継続的な活動継続のため公立美術館ではまだケースの少ないクラウドファンディングに、はじめて挑戦することを決意しました。

私たちの想いにご賛同くださるご支援者の皆さまと共に「跳躍するつくり手たち」展をつくり上げたいと考えています。

京都市京セラ美術館 撮影:来田猛
2023年1月18日RT(261)
編集部 春風

編集部 春風

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