美術館「えき」KYOTOで「和田誠展」

美術館「えき」KYOTOで、和田誠(1936-2019)の膨大で多岐にわたる創作活動の全貌に迫る初めての展覧会が開催されるというニュースです。

知っているようで知らなかった ーあれもこれもそれも

和田誠(1936-2019)は多摩美術大学卒業後、ライトパブリシティを経て、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く活躍しました。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところを知りません。本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。代表的な仕事を中心としたビジュアル年表や、和田誠を知るうえで欠かせない30のトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品や資料を紹介します。これまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会える展覧会です。

                                     画像はすべて@Wada Makoto

好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック。

1.未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」 2.「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」 3.独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」 4.文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事  5.作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」 6.大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」 7.グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」 8.楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」 9.回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」 10.挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」 11.「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」 12.少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」 13.音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」 14.一流の映画ファンは一流の「映画監督」 15.手がけた書籍は2000冊以上「装丁」 16.装丁にみる「和田文字」 17.31センチ角の舞台「LPジャケット」 18.趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」 19.音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」 20.革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」 21.真面目に遊ぶ「パロディ」 22.クスっと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」 23.シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」 24.長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」 25.描いた表紙は2000号分、40年続いた「週刊文春」 26.お気に入りのモチーフ「猫」 27.愛情豊かに「家族との仕事」 28.絵ができるまで「ただいま制作中」 29.初めての本は1960年「著書200冊」 30.83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」

©Wada Makoto

和田誠(わだまこと/1936-2019)
1936年大阪に生まれる。多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)を卒業後、広告デザイン会社ライトパブリシティに入社。1968年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイスト、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。たばこ「ハイライト」のデザインや『週刊文春』の表紙イラストレーション、谷川俊太郎との絵本、星新一、丸谷才一など数多くの作家の挿絵や装丁などで知られる。報知映画賞新人賞、ブルーリボン賞、文藝春秋漫画賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞、講談社エッセイ賞など各分野で数多く受賞している。

【開催概要】
会期:2023年5月20日(土)~6月18日(日) 30日間 会期中無休
開館時間:10時~19時30分(入館締切:閉館30分前)
入館料(税込):一般1,000円(800円)高・大学生800円(600円)小・中学生600円(400円)
※( )内は前売料金。2023年4月1日(土)~5月19日(金)まで前売券販売。
販売場所:美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ、ローソンチケット。
※「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。
主催:美術館「えき」KYOTO、京都新聞
特別協力:和田誠事務所、多摩美術大学、多摩美術大学アートアーカイヴセンター
企画協力:ブルーシープ、888ブックス
}お問合せ:ジェイアール京都伊勢丹 ℡.075(352)1111(大代表)
美術館「えき」KYOTO公式ホームページ
https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/
公式Twitter:@ekimuseum

2023年5月9日RT(126)
編集部 春風

編集部 春風

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