京都芸術大学の「日本芸能史」後期全14回

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学が、2023年9月25日(月)~2024年1月15日(月)の期間、全14回にわたる公開連続講座「日本芸能史」後期を京都芸術劇場 春秋座にて開催するというニュースです。

本講座は2002年度より毎年度継続している人気講座で、今年度は「日本芸能の中の海外性と国内性」をテーマに、第一線で活躍される講師の方々が登壇し、ときに実演をまじえ、講義をおこなうようです。

  • 企画趣旨

世界の神々の体系は、大地母神中心から天空父神中心へと大きく推移した。その際に、エジプトや中国少数民族社会、そして日本のように多神信仰の段階に止まった信仰圏と、キリスト教やイスラム教世界に代表されるように、男性神中心の一神教に移行した信仰圏、仏教や道教が普及した一神教的多神信仰圏などが生まれた。その中で、日本人は大地母神への信仰をそのままに保存してきた稀有の民族である。

日本の固有芸能・国風芸能には、この大地母神の信仰がしっかりと息づいている。動植物までも含めた異質なものへの寛容、海外文化の受容、自分をつつむ大きな世界との調和が古典芸能にはゆきわたっている。神と人の同居する日本文化と人中心の海外文化の違いの理解が必要である。異文化接触は二つの文化が同質性よりも異質性を持つときにはるかに効果をあげる。伝統芸能を支える精神はグローバリズムが叫ばれる今日においてこそふりかえられなければならない。

      企画・コーディネーター 田口章子 (京都芸術大学教授)

  • 「日本芸能史」後期プログラム 
  • 2021年度日本芸能史より「義太夫」鶴澤津賀寿(人間国宝・右)・竹本京之助(左)

※毎回月曜日

第1回 9月25日 総論「世界の仮面文化」諏訪春雄 

第2回 10月2日 華道 池坊専好

第3回 10月16日 常磐津 常磐津都㐂蔵・常磐津都史

第4回 10月23日  井上裕久

第5回 10月30日 ダンス 山田せつ子

第6回 11月6日 沖縄芝居 金城真次

第7回 11月13日 「もう一つのシルクロード」 諏訪春雄

第8回 11月20日 京舞 井上八千代(聞き手 田口章子)

第9回 11月27日 時代劇 森脇清隆

第10回 12月4日 義太夫 鶴澤津賀寿・竹本京之助

第11回 12月11日 木ノ下歌舞伎 木ノ下裕一

第12回 12月18日 狂言 茂山忠三郎

第13回 12月25日 壬生大念佛狂言 壬生大念佛講

第14回 1月15日 雅楽 東儀秀樹

  • 京都芸術大学 2023年度 公開連続講座 日本芸能史~日本芸能の中の海外性と国内性

後期(全14回)2023年9月25日~2024年1月15日

毎回月曜日 14:50~16:10(開場 14:20)

会場 京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)

受講料 各期 1万5千円(全14回)

受講資格 学習意欲のある方なら、どなたでも受講いただけます。
※都合により講師が変更になる場合があります。予めご了承下さい。
※この講座は、京都芸術大学舞台芸術研究センターのコーディネートによって、本学の授業を一般公開するものです。

お申込み方法

■インターネットから(クレジット精算のみ)

京都芸術劇場オンラインチケットストア※要事前登録

■郵便振替から
郵便局に備付の郵便振込用紙にて、下記振込先に受講料をお振込みください。(手数料は各自ご負担いただきます)
【口座番号】00970-7-176517 【加入者名】京都芸術劇場
通信欄:① 2023年度日本芸能史(後期)② お名前(フリガナ)③ 案内不要(講座・公演の案内送付不要の場合のみ)
ご依頼人様欄:ご住所・お名前・電話番号 を必ずご記入ください。

※インターネット・郵便振替ともに、ご入金確認後、受講証を郵送いたします。初回受講日の10日前までを目安にお申込みください。受講証はお申込み者様のお名前で作成いたします。お一人様一件ずつお申込みください。
※チケットセンター窓口(平日10:00~17:00)でも受付けますが、特に講義初回の窓口での密集をさけるため、なるべくインターネットや郵便振替の事前支払いをご利用ください。

お問合せ
京都芸術劇場チケットセンター
TEL075-791-8240(電話・窓口/平日10-17時)
京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都芸術大学内

2023年9月11日RT(77)
編集部 春風

編集部 春風

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