京都嵐山 鹿王院夜の特別拝観2023
嵐山にほど近い「鹿王院(ろくおういん)」は、知る人ぞ知る紅葉の穴場スポット。その鹿王院が1日に150人限定という狭き門ですが、ライトアップ夜間特別拝観を実施するというニュースです。
山門から続く印象的な石畳の参道や、嵐山を借景とする日本最初の平庭式の枯山水庭園が訪れる人を魅了しているようです。
覚雄山鹿王院(京都市右京区)は、2023年11月10日(金)から12月17日(日)までの期間、夜間特別拝観を実施します。
鹿王院は、足利義満が創建し、京都十刹第五位の格式を誇ったものの、応仁・文明の乱で焼失した宝幢禅寺の中で唯一再建された塔頭という、洛西屈指の古刹・名刹です。嵐山を借景とする日本最初の平庭式の枯山水庭園は、京都市指定名勝。山門から中門に続く石畳の参道とともに、知る人ぞ知る紅葉の名所です。
今回の夜間拝観は、1日150名様の限定公開(事前申込制)です。境内を照らし出す照明は、現実から仏の世界へと導く光の路を足元灯でかたちづくり、仏牙舎利を安置する舎利殿、庭園の紅葉、松、モッコクなどを柔らかい光で包む、禅寺の魅力そのものを生かした格調高いライトアップを計画しているそうです。
また、今年は舎利殿の改修工事が完了して初めての夜間拝観です。舎利殿には、源実朝が宋の国から請来したと伝えられる「仏牙舎利」を多宝塔内に奉安しており、四方に仏法護持の四天王を安置し、天井には龍図が描かれています。「龍」は法(釈迦の教え)の雨を降らせるという伝承があります。
■ 覚雄山鹿王院 公式HPはこちら
鹿王院 公式サイト (https://rokuouin.com)
■予約サイトはこちら
(https://select-type.com/rsv/?id=eEoklSe1Nwc&c_id=308075)
11月10日~12月17日 【月曜日休み】
17:30~20:00(最終受付19:30)
入場料2500円 (お茶・オリジナル和菓子つき)
【平日限定】プレミアム拝観では、初の試みとして京都の伝統文化 狂言によるおもてなしを予定しております。
【鹿王院紅葉ライトアップ 概要・見どころ】
鹿王院紅葉ライトアップ・夜間特別拝観(やかんとくべつはいかん)は2016年(平成28年)から行われることになりました。紅葉ライトアップは紅葉が見ごろを迎える時期に行われます。ちなみに鹿王院の紅葉見ごろは例年11月下旬頃~12月上旬頃です。
紅葉ライトアップでは参道や紅葉の名所である嵐山を借景とした平庭式枯山水庭園などがライトアップされます。なお紅葉ライトアップは事前予約制で、1日150名限定です。庭園は前庭・本庭・後庭からなり、本庭は嵐山を借景とした平庭式枯山水庭園で、苔で覆われています。
本庭は1763年(宝暦13年)に建立された舎利殿(駄都殿)と同じ時期に作庭されたとも言われています。舎利殿(駄都殿)は1763年(宝暦13年)に建立されました。舎利殿は厨子に鎌倉幕府第3代将軍・源実朝(みなもとのさねとも)将来とも言われる仏舎利を込めた多宝塔を安置しています。舎利殿は方三間の宝形造で、桟瓦葺きです。
【鹿王院 歴史・簡単概要】
鹿王院(ろくおういん)は1387年(嘉慶元年)に宝幢寺(ほうどうじ・宝幢禅寺(ほうとうぜんじ))内に開山塔(塔頭)として建立され、鹿王院と称したのが起源です。ちなみに宝幢寺(宝幢禅寺)は1380年(康暦2年)に室町幕府3代将軍・足利義満が普明国師(ふみょうこくし)・春屋妙葩(しゅんおくみょうは)を開山として創建し、当初興聖寺と号していました。宝幢寺は禅寺十刹の第5位に列せられる大寺だったが、応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))の兵火によって廃絶し、残った宝幢寺の塔頭・鹿王院が寺籍を引き継ぎました。その後寛文年間(1661年~1673年)に徳川四天王の一人である酒井忠次の子・酒井忠知が再興し、忠知の子である虎岑玄竹(こしんげんちく)が中興開山になりました。なお鹿王院の名称は宝幢寺内に鹿が現れたことに由来するとも言われています。鹿王院は臨済宗系の単立寺院です。
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