哲学の道でゲンジボタル飛び交うの記事を読んで
■ここ数日で気になった京都のニュース
「哲学の道(京都市左京区)沿いを流れる琵琶湖疏水分流で、ゲンジボタルが飛び交っている。淡い光の筋を闇に描き、幻想的な光景をつくりだしている」(京都新聞記事より)
■ニュースを読んで調べたこと
【蛍はなぜ光るのか?】
ますは【化学的】な説明から。蛍のお尻には「ルシフェリン」という発行物質と「ルシフェラーゼ」という酵素があるそうです。「ルシフェリン」は、「ルシフェラーゼ」が酸素によって酵素反応を起こすことで「オキシルシフェリン」という化合物になり、そのエネルギーが光となって放出されるそうです。いろいろと調べ資料を読んで書きましたが、実のところ文系人間にとっては難解です。
次に【生物的】な説明を。蛍が光るのは仲間とのコミュニケーション手段だそうです。主に求愛行動に用いられ、光ることでオスとメスが出会い子孫を残します。成虫になると摂取するのは水だけで活動期間は2週間前後。愛のために短い命を燃やして光っているのです。
■そして思ったこと
ゲンジボタルが淡い光を放ちながら飛び交う「哲学の道」。名前の由来は、京都大学の教授だった哲学者・西田幾多郎がよく散歩をしながら思索にふけっていたからだそうです。道端には西田の歌碑がひっそりと佇んでします。
「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾行なり」
孤高の哲学者らしい歌です。さて先ほど、蛍の光は“愛”のためと書きましたが、西田は“愛”について、こんなことを書き残しています。
「真の愛というのは、何らかの価値の為に人を愛するのではなく、人の為に人を愛するということでなければならぬ」
“真実の愛は、愛する人のためのみにある”ということでしょうか。
―春風―
◆記事に対するコメントはメールでお願いします。
info@slocalnews-kyoto.jp