鴨川はごみ箱ではないの記事を読んで
■ここ数日で気になった京都のニュース
「京都市内を流れる鴨川の河川敷で、集まって飲食する人たちが放置したとみられるごみが問題となっている。3度目となる新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴い、京都府内の飲食店ではアルコールの提供が自粛され、野外で飲み会を開く人たちが相次いでいるためだ。鴨川の美化に取り組む市民団体は『鴨川はみんなの宝だ。ごみ箱ではない』と訴えている」(京都新聞記事より)
■ニュースを読んで調べたこと
【リスキーシフト】
社会心理学の用語。 普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、一緒になってそれを主張したりするようになっていくことをいう。「集団思考」(groupthink)として知られている現象のひとつで、ストーナー(J.F.S.Storner)が1961年に報告した。(Wikipediaより引用)
具体例としては、「赤信号みんなで渡れば怖くない」の心理だそうだ。
■そして思ったこと
ドイツ出身の哲学者で思想家でもあるハンナ・アーレントは、ユダヤ人のためナチズムが台頭したドイツからアメリカ合衆国に亡命した。そのハンナ・アーレントが、こんなことを言っている。
「世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。人間であることを拒絶した者なのです。そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました」
そしてハンナ・アーレントは、人間であることについて、こんなことを語っています。
「差異を表明し、他と自分を区別することができるのは人間だけである。人間だけが、渇き、餓え、愛情、敵意、恐怖などのようなものを伝達できるだけでなく、自分自身をも伝達できるのである」
―春風―
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