日本一高い京都市地下鉄という記事を読んで

■ここ数日で気になった京都のニュース

「日本一高い京都市地下鉄、値上げ視野 コロナで大幅減収」(京都新聞記事より)

■ニュースを読んで調べたこと

「京都市営地下鉄が日本一高い」―気になったので全国各地の運賃(1区間)を調べてみました。

180円(東京都・大阪市)

210円(札幌市・仙台市・さいたま市・横浜市・名古屋市・神戸市・福岡市)

220円(京都市)

京都市営地下鉄の2020年度1日当たりの乗客数は26万7千人で前年度比13万3千人減、つまり乗客数が半減したことになります。この数字から分かるように収支は54億円の赤字に。収支改善策を国に報告する義務が課される「経営健全化団体」への転落が確定したようです。同団体になるのは2008年度決算以来2度目。

日本で最初の地下鉄は、1927年12月30日に開通した上野~浅草間2.2kmをつなぐ路線で乗車時間は約5分だったそうです。連日超満員で地下駅から地上にまで行列が延び、電車に乗るまでに1時間以上もかかったようです。

さて、気になる運賃は10銭。山手線の初乗りが5銭なので倍の料金ということになります。

■そして思ったこと

昭和初期の詩人・小熊秀雄の詩を一編紹介します。

地下鉄

昼でも暗い中を

走らねばならない

お前不幸な都会の旅人よ、

地下鉄を走るとき

爽快な風が吹く

でも少しも嬉しくない

政治といふ大きな奴の

肛門の中を走るやうだから

地下鉄は

つまり多少臭いところだ。

―春風―

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2021年8月5日RT(131)
編集部 春風

編集部 春風

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