天使の宮を突き抜けて…
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西洞院通と松原通が交わる西南角に小さな神社があります。平安京遷都の際に桓武天皇が大和宇陀郡から天神を勧請した「五條天神社」です。
神社の名前から分かるように、現在の松原通は昔の五条通だったようです。「義経記」によると牛若丸と弁慶は、「五條天神社」で出会ったと記されています。有名な決闘も、かつてあった西洞院川に架かっていた橋の上だったのかもしれません。「松原京極商店街」の旗に牛若丸と弁慶が描かれているのもうなずけますね。
さて、「五條天神社」ですが、創建当初は「天使の宮」と呼ばれていたそうです。この「天使の宮」の境内を切り拓き南北に突き抜けるようにして新しい道を造ったのが豊臣秀吉です。この道は“天使の宮を突き抜ける通り”で「天使突抜通」と呼ばれ、その通りに沿って両側につくられた町が「天使突抜1丁目・2丁目・3丁目・4丁目」だそうです。
【関連情報】
五條天神社
京都市下京区松原通西洞院西入
2019年1月5日RT(391)