京都・祇園祭の「厄除けチマキ」作り手不足

THE KYOTO Crowdfundingが、2024年4月18日(木)より「厄除チマキ保存会」によるクラウドファンディングのプロジェクトをスタートしたというニュースです。

祇園祭で授与される「厄除チマキ」は、年々製作が厳しくなっています。これまでチマキづくりに励んでいた方々が高齢化し、担い手不足が深刻化しているためです。このままでは、数年先には十分な数のチマキが用意できないことにもなりかねません。今回、新たな担い手の育成とともに、作業工程の一部を機械化する取り組みを始めました。熟練の技を担う機械の開発で、安定した体制で「厄除チマキ」を用意することを目指します。

「京都・祇園祭の『厄除けチマキ』熟練の技担う機械を充実させ、次代につなぎたい」

THE KYOTO Crowdfundingサイト

URL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/yakuyokechimaki

【クラウドファンディング概要】

京都・祇園祭では、約20万本もの「厄除チマキ」が配られていると思われますが、約10年前からチマキの入手が難しくなり始めました。材料のチマキ笹の不足や、チマキづくりの担い手が高齢化により減少していることが原因です。「厄除けチマキ保存会」では、材料の入手はもちろんですが、担い手不足を食い止めようと3年ほど前からプロジェクトを立ち上げました。

「厄除チマキ」は長軸のわらを芯にチマキ笹で包んで、イ草を巻き付けます。1本ずつ手作業で作り、それを10本まとめて完成となります。熟練の手業が求められ、慣れるまでにはかなりの時間を要します。その作業の一部だけでも機械化することで負担を軽減できないかと思い、1年にわたる試行錯誤の結果、イ草を和紙の糸で代用し巻き付ける工程を担う1号機が完成しました。今夏の祇園祭に向け、新たな担い手の育成と機械化の両輪で、「厄除チマキ」を製作中です。

■今回のチャレンジ

機械化によるチマキづくりを掲げたものの、前例がなく、試行錯誤を繰り返しました。その結果、部分的には機械化のめどが立ちましたが、ベテランの担い手に比べると作業時間は数倍かかります。加えて、各山鉾からの要望をある程度満たすためには、数台の機械が必要です。機械開発費用と複数台の機械を使用する資金や作業場の賃貸費用など自己負担ではまかないきれません。今回のクラウドファンディングによりチマキ作りの一部機械化を進め、チマキの伝統を後世にしっかりと継承していきます。今年の祇園祭では放下鉾と橋弁慶山のチマキを用意する予定ですが、将来的には他の山鉾にも用意することを目指しています。

・実施期間:2024年4月18日(木)00:00~2024年7月17日(水)23:59

・目標金額:1,000,000円

・起案者:一般社団法人 厄除チマキ保存会

【注目のリターン】

■チマキ製作体験と橋弁慶山見学(7月22日)+オリジナル「厄除チマキ」1束

 放下鉾の町家にて、機械によるチマキづくりを体験できます。仕上がったチマキは、お持ち帰りいただけます。 その後、後祭りにむけ山建(やまたて)を進めている橋弁慶山の会所での解説を行います。橋弁慶山のいわれや歴史を堪能できる特別な体験です。

その他のリターンや詳しい内容はクラウドファンディングサイトをご確認ください。

2024年4月20日RT(126)
編集部 春風

編集部 春風

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