再開する「天神市」での触れ合いは

【slow news/京都・北野天満宮/想い、思い。/25日の天神市】

京都新聞に「10月25日、北野天満宮で毎月開かれていた縁日・天神市が7カ月ぶりに再開へ」という記事がありました。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、4月以降の開催を自粛していたようです。

北野天満宮のホームページには、開催にあたっての新型コロナウイルス感染予防対策が書かれています。「関係者への検温、マスク着用、手指の消毒、各店舗に飛沫感染防止のためのビニールカーテンを設置、飲食商品はすべてテイクアウトのみとし、境内での飲食は禁止」と徹底しています。

江戸時代の前期、一人の男が北野天満宮の境内で「辻咄」をしていたと伝えられています。上方落語の祖とされる露の五郎兵衛です。短い噺を口演し、お参りに訪れていた人々の足を止め笑わせる。いったい、どれほどの妙技だったのでしょう。

4月以降の新しい生活様式で薄れていったのは、人との触れ合いと笑いかもしれません。久しぶりの縁日、露の五郎兵衛には出会えませんが、人々の喜びがつくる“ハレ”の空気には、触れられるかもしれません。

2020年10月19日RT(103)
編集部 春風

編集部 春風

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