悩みを友人らに話してみては?
Q:会社で上司から、コピー機へ原稿用紙を置き忘れた時に、部屋中に聞こえるほどの怒鳴り声て叱責されます。退社の際にも机の上を見にきて「ペンや資料など乱雑だぞ」と、怒りをぶつけてきます。その上司が近づいてきただけで気が漫ろに。「いじめか」と思うと体も心も硬くなり“登社拒否”になりそうです。親にも心配をかけたくありません。
(大津市内の独身会社員 Tさん・32歳)
A:大学の友人でパワハラ担当の社会学専攻の教授に尋ねてみました。「完全にパワハラ。上司と部下の関係で一番多いパターンの一つで、『いじめのケース』にも該当する」。仮にその上司が如何に「社員教育の一貫です」と言い訳しても「それは意味が全く違う」と言っています。
私にも貴方と似たような経験がありあます。記者として初めて書いた原稿(僅か20行の交通事故)を、デスク(最初の原稿をチェックする上司)が同僚の記者の目の前でびりびり破いたのです。上司なりの“記者教育”だったのかも知れませんが、「情けなく、記者失格か・・」。その夜、2、3年先輩記者が飲み屋に誘ってくれ、「俺も彼にはやられたよ」とビールをついでくれ慰めてくれました(笑い)。同僚らのありがたさを痛感しました。
先ずは問題を一人抱え込まないこと。「凹む前」に知人や同僚らに心開いて一度相談してみることです。次に人事部やパワハラスメントの担当に部署があれば、そこへ相談する勇気を持って下さい。「仕返しが・・」(それをやると上司は労基法で裁かれることも)という不安もおありでしょうが、周囲には貴方の姿を見て、同様に悩んでいる方もいるかと思います。ひょっとしてその上司も実は、(彼より上の地位にいる)上司から何らかのミスで激しい叱責を受けているのかも知れません。その鬱憤を部下に、言いやすい人にぶつけていることが現実にあるんですね。貴方が「相談」という第一歩を踏み出すことからスタートです。多少、ぎくしゃくするかも知れませんが、その思いがその上司に届いて良き人間関係ができるよう願っています。
(西村 敏雄)
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