結婚は「ご縁」ですよ!

Q:両親や親戚から「結婚は?」という声が気になり始めてきています。特に、友人らの結婚の知らせや招待状を見る度に「そろそろかな」と思うのですが、一方で「一人のほうが気楽」「適当に食事したり映画をみたりするくらいの友達なら」と思っています。確かに結婚適齢期ですが、今後、結婚をどう考えて良いかと。
 (京都市内 独身女性 Kさん・32歳)

A:「独身貴族」とか「結婚相手はセレブ」とかの言葉をよく耳にします。大学で担当したゼミ生では、卒業後に直ぐ結婚したケースや35歳を過ぎ、「一人の方が働くのに都合がいいし、楽しい」と独身の女子ゼミ生も。貴女からの相談内容を拝読してから直ぐに、今年34歳になるゼミ生で、東京で看護師をしているHさんに電話を。3歳年下の彼氏と結婚を条件に付き合っていました。彼氏は独身の医師。国立大学卒、収入どれをとっても「結婚したいセレブの条件にぴったり」と。
 ですが、そのゼミ生は開口一番、「3年間、付き合っていたんですが、昨年末に別れました」と。「美味しく食事している時でも少しお酒が入ると、祖父は皇居に呼ばれ○○を~親父は○○士~」「A医師は『○○だから信用ならん』という話題に」「彼の人を見る価値観にがっかりしたんです」。でもご両親は、「直ぐに結婚しなさい」と言っておられたようです。
 最後に彼女は、「今は一人の自由を満喫」「結婚するなら10歳くらい年上の人生経験の豊かで甘えられるよう男性がいいなと思っているんです」。冗談かなと思っていましたが、自分の思いや本音を大切に結婚を考えているように思えました。
 一方、「この春にいよいよゴールに」「二人目の子がお腹に」という嬉しい連絡も入ります。結婚するにもそれぞれの悩みがあります。一概に「結婚=幸せのパスポート」だとは言い切れませんね。
 「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう」。貴女にデンマークの哲学者のキルケゴールのこの言葉を贈ります。焦って考えることではありません。じっくりと。よくお年寄りが口にする「ご縁があれば」ですよ。

(西村 敏雄)

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2021年3月5日RT(118)
編集部 春風

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