とっても嬉しい春です
私の勤務する高等学校は、毎年異動する人が比較的少なく、人事面で、全体としてあまり変化のない落ち着いた学校でした。
しかし、ここのところ、生徒数の減少による教員定数の減少があり、定年退職する教員や、異動する教員が何人かいて、代わりに新規採用の教員や、他校からの教員、再任用の教員、常勤講師、非常勤講師も入ってきて、状況が変わってきています。
年度終わりの職員会議で、この春の異動で学校を離れられる方々にお別れのご挨拶いただき、花束を贈りました。
いつもなら、4月の初めに、全体の歓送迎会を、大きなホテル等で行い、花束を贈っていたのですが、コロナ禍で、長らく、大人数の宴会は行っていません。
昨年度、親睦会の幹事だったので事務部と協力して、綺麗な花束を用意して、一人ひとりにお渡ししました。
花束14個を、ずらっと窓辺に並べると壮観でした。
プレゼンターは、やはり、関係性の深い方が務めます。私も数人に花束をお渡ししました。
そして、お別れにしんみりした後、今度は、新しく見えた方を迎えます。
実は、この春は、「とっても嬉しく特別な春」なのです。
かなり手厚く指導し、20年前に送り出した教え子が、立派な教員になり、母校に戻ってきてくれたのです。
この春から一緒に働けることになりました。
なんて感慨深い。
高校生の頃から、めっちゃ頑張り屋さんの彼女。
部活動のキャプテンとして、クラスのリーダーとして、みんなを引っ張ってくれていました。
今度は、頼りになる体育の先生として、学年部長として、うちの学校を盛り上げてくれると思います。
再会を祝って、二人で写真を撮りました。
Facebookに載せると、リアルな友人や教え子たちから、たくさんのコメントがあり、嬉しかったです。
そして迎えた入学式。
そこで学年部長の彼女は、学年団を代表して、新入生や保護者に、ご挨拶をしました。
式が始まる前に、職員室に行くと彼女がいて、私を見つけると、ピャーと走って来てくれたので、思わずガッシッとハグをしました。
緊張している様子なので、大丈夫!頑張って!と励ましました。
そこに、彼女と同級生で、先に教員として母校で勤めている男性教諭(この方も私の教え子です)が来て、二人の様子を見て、「師弟の熱き抱擁を見てしまった…」と言っていました。
そんなことがあった後だったので、彼女の立派な、心温まる挨拶を聞いて、思わず胸が熱くなり、ウルウル〜となってしまいました。
本当に、素晴らしい教え子たちとずっとよい関係を築けて、私は幸せ者です。
教員の仕事は、いろいろ苦労もありますが、こんな再会は、報われる出来事です!
この仕事をしていると、時を経て思いがけないところで、教え子や保護者さんと再会…なんてことがよくあります。
再会した時に、恥ずかしくない生き方をしないとなぁーと思っています。
最後に、佐野藤右衛門さんの桜
を載せておきます。
今年の春は、バタバタしていて
ゆっくり写真を撮れなかったのですが
「とっても嬉しい春」に、ふさわしい景色として、心に刻んで…
【著者の紹介】
mellow-harmony(メロハモ)
京都で生まれ育ち、人間が好きで若い人々を応援したい との思いから、30年以上、京都府の高等学校の教員として国語を教えてきました。好奇心旺盛で、日々感じ考えたことを「身辺雑記」という形でblog に書き連ねています。「何でもない日常に喜びを見出し、幸せに生きたい」と願っています。
◆blog:https://ameblo.jp/tigers-love24/
◆記事に対するコメントはメールでお願いします。
info@slocalnews-kyoto.jp