八坂神社で新しい宮司が就任の記事を読んで

■ここ数日で気になった京都のニュース

「八坂神社(京都市東山区)は30日、新しい宮司に同神社禰宜(ねぎ)の野村明義氏(62)が10月1日付で就任すると発表した」(京都新聞より)

■ニュースを読んで調べたこと

 神社で「神職」として奉仕(働くではなく奉仕だそうです)するにはどうすればよいのか?一般的な方法を調べてみました。

 神職になるためには「階位」という民間資格を取得する必要があるようです。各教派神道の団体で発給している資格もあるそうですが、一般的には神社本庁が発給している神職資格が基本になっているみたいです。

 神職の資格を取得するには、以下の方法がありまあす。
(1) 階位検定講習会を受講したうえで資格試験を受験し合格する
(2) 國學院大學と皇學館大学にある専門学科で所定の単位を取得する
(3) 神社が設置する神職養成所(6か所)に入って神道を学び、神職の資格を取得する
・出羽三山神社神職養成所(山形県)
・志波彦神社 塩竈神社神職養成所(宮城県)
・熱田神宮学院(愛知県)
・京都國學院(京都府)
・神宮研修所(三重県)
・大社國學館(島根県)
 八坂神社の新しい宮司に就任した野村明義氏は皇學館大学を卒業しています。

 神職資格取得後は奉職(就職ではなく奉職だそうです)です。いろいろな方法があるようですが、神社の跡継ぎでなければ、求人をしている神社に奉職するのが一般的のようです。大きな神社や有名な神社、都市部にある神社が人気で、地方の神社や給料の安い神社は不人気になる傾向だそうです。神社本庁に奉職するという道もありますが、かなりの狭き門になっているのが現実みたいです。神社業界も一般社会も事情は同様ですね。

■そして思ったこと

 神社本庁のホームページを見ると、「過疎地域神社活性化への取り組み」というページがありました。少子高齢化と過疎化で地方にある神社の維持存続が困難になっているようです。地域の生活風習、伝統文化の継承が危機的な状況です。

 神社が無くなれば、季節のお祭り、参道に並んだ屋台、りんご飴に焼きとおもろこし、綿あめにチョコバナナ、射的にくじ引き、子どもの頃にわくわくした風景が、すべてが無くなるのかな…

 ここで突然、話をがらりと変えますが、各地の天満宮に奉仕する神職の子どもは、生まれた瞬間から大きな使命を背負っているのではと。親が学問の神様に奉仕しているのだから。これはかなりのプレッシャーだと思うのですよ。

―春風―

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2021年10月1日RT(611)
編集部 春風

編集部 春風

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