【川】人のためとは?
私はいつも、人のためを意識している。それは仕事をしていても、普段友だちと遊んでいても同じである。でも最近、本当にそれは人のためなのかと考えされることがあった。
先日、休日出勤を先輩の代わりに出ることになった。それは、先輩が「休日出勤の日に予定があるから代わりに出て欲しい」と頼まれたからだ。私には特に予定がなかったので、困っている人の代わりになれるならと喜んで引き受けた。そして休日出勤が無事に終わり、その翌日 休日出勤を代わりに出たことに対して先輩からお礼や労いの言葉は何もなかった。
そのときに「一言お礼があればいいのに、何もないのか」と考え、先輩に対して不満な気持ちを持つ自分に気づいた。私は先輩のためではなく、先輩からお礼を言ってもらうために、休日出勤を引き受けたのだと思っていたからだ。でも、人のために、人のためにと思っていることは、人のためではなかったのだ。
人のためにとやることは私のためにやっていること。事実、休日出勤を代わりに出たことで、その日を私は経験することが出来たことがあった。
私のためにとやることが、人のために繋がればそれでいいんだろうと思う。私のためにやるのだから、人からのお礼はいらないその気持ちを持てばモヤっとした不満な気持ちを生むこともないだろうと私は考えている。
(酒井瑞希)
◆記事に対するコメントはメールでお願いします。
info@slocalnews-kyoto.jp