誕生日のこと

 11月14日、私は23歳になりました。
 小学生の頃は誕生日が待ち遠しく、前日からドキドキしていたことを今でも覚えています。
 今年の誕生日は予定がなかったので、ゆったり1人で過ごそうと思っていました。
 しかし誕生日の1週間前、「予定無いの?キャンプ行こう!」と友人に誘われ、急遽サークルメンバーとキャンプをして過ごすことになりました。寒い寒いといいながらクラムチャウダーを作り、みんなで落ち葉を集めて作った焼き芋はやはり別格でした。紅葉も綺麗で本当に楽しかったです。なにより素敵な仲間を私は学生時代に手に入れたことを再認識したそんな誕生日でした。

 私は中学生くらいの時から誕生日を迎えると少し考えるようになったことがあります。
 「なんで私がお祝いされるのだろう」という疑問です。
 その時の私は今誕生日を迎えられるのは紛れもなく両親が私を育ててくれたからだと思っていました。きっとご飯も住む場所もなければ私はこの日を迎えられなかったと思います。もっというと、学校に通えなかったり、習い事をしたりをしていなかったら、今の私は、と思うといつも感謝が溢れます。
 そう考えるようになってからはおめでとうを言ってもらえることを待つのではなく、ありがとうを伝える日なんだと思うようになりました。
 23才にもなると、誕生日おめでとうの本当の意味はわかります。この日を無事迎えられたことは本当に奇跡で幸せなことだと思います。
 私に言ってくれるみんなからの”誕生日おめでとう”は、私からみんなへの”ありがとう”に変わります。両親や家族だけではなく仲間にもそうです。誕生日とはいつもどれだけ家族や仲間が尊いのか考えさせられる日です。
 11月14日、私にとってこれまでもこれからも特別な日になりそうです。皆さんの誕生日も特別な日です。

(林志乃)

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2021年12月13日RT(200)
編集部 春風

編集部 春風

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