バロン吉元と祇園吉うた展 GEKIGACORE
【京都・祇園の老舗お茶屋を舞台にした初となる企画展。漫画原稿に加え、新作屏風絵や大作絵画を展示。/イベントニュース/京都・祇園】
京都の老舗お茶屋「吉うた」において、漫画家・バロン吉元の個展『バロン吉元と祇園吉うた展 GEKIGACORE』が開催されるようです。会期は2021年12月13日(月)から26日(日)まで。『バロン吉元と祇園吉うた展 GEKIGACORE』は、劇画家・バロン吉元の現在に至るまでの創作活動を展観する、京都・祇園のお茶屋を舞台にした初の展覧会です。
1959年に漫画家としてデビューしたバロン吉元は、それまでは多くが子供向けであった漫画を、さらに大人の読み物へと拡張した新たな表現「劇画」の全盛期を築いた漫画家の一人として活躍。1970年に連載がスタートした代表作『柔俠伝』シリーズは、当時多くの若者たちの支持を得ました。しかし1980年、全ての連載を終わらせ突如渡米。1985年以降は漫画執筆と並行し、名を伏せた状態での絵画制作を開始します。
■40年以上に及ぶ、バロン吉元と吉うたの交流
バロンが「吉うた」を初めて訪問したのは、渡米直前の1970年代後半。その日のことを「時を超えた艶治の華が渦巻いていた」と、バロンは振り返ります。
■2019年の大規模な火災を乗り越え、ようやく再建
創業100年を超え、作家の長田幹彦が『祇園小唄』を作詞したことで知られる老舗お茶屋の吉うた。しかし2019年7月8日夜、近隣からの出火により大規模な火災に巻き込まれ、全焼。ようやく2020年12月に建物が再建され営業再開となるも、緊急事態宣言の発令により、長く臨時休業が続いていました。
■展示について
この度の展覧会では、再建された吉うたを舞台に、バロン吉元の漫画原稿をはじめ、完成したばかりの大作絵画や、吉うたでの記憶に着想を得て制作された新作屏風絵を展示し、同時に、本展のアートディレクターであるエ☆ミリー吉元がバロン吉元の劇画を「抜き出す」新たなアーカイバル・プロジェクト「GEKIGACORE」を発表します。
今年、画業62年目を迎えたバロン吉元。デビュー時より、通常はペンを用いた制作がスタンダードである漫画執筆においても、ニュートラルな表現を可能とすることから、筆の「押し」と「引き」を用いて自在に表す「描線」への美しさを探求し続けてきました。
一方、吉うたには、代々受け継がれてきた女将さんの強く優しき心と共に、お座敷遊びに興じた大人達の、華やぐ集い、風雅なひと時が煌びやかな記憶の層となって、現在も祇園の街に明かりを灯し続けています。
本展は、双方の永きにわたる交流を通して、現在に至るまでのバロンの創作活動を多層的に考察する、新しい鑑賞体験となるでしょう。会期中の最新情報に関しては、バロン吉元の公式ツイッターアカウントより発信。
https://twitter.com/baronyoshimoto
◆営業時間について◆
展覧会の開館時間外、吉うたの通常営業時(夜間)は「紹介制でのご来店のみ」。また、バロン吉元の展示作品は「展覧会開館時間内での公開のみ」。
■展覧会概要
展覧会名:『バロン吉元と祇園吉うた展 GEKIGACORE』
会期:2021年12月13日(月)〜26日(日) 会期中無休
会場:吉うた 京都市東山区祇園町南側570−122
アクセス:京阪本線「祇園四条」駅7番出口より徒歩4分。阪急線「京都河原町」から徒歩7分。
開場時間:11:00〜16:00 ※事前予約制(予約方法は下記をご覧下さい)
入場料:500円(ご来場時の精算となります)
主催:バロン.プロ
企画者・キュレーター:エ☆ミリー吉元(バロン.プロ)
⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
備考:会場では、書籍やグッズの販売も行う予定です。
※ご来場時にはマスクの着用をお願い致します。
※来場者全員を対象に非接触型温度計による体温測定を実施します。
■予約方法
●専用フォームからのご予約(推奨)
下記URLから情報のご入力をお願い致します。
https://airrsv.net/gekigacore2021/calendar
●メールでのご予約
info.baronyoshimoto@gmail.comまで以下をお知らせ下さい。
①メールの件名:展覧会予約
②お名前(フリガナ)
③人数(1メールにつき2名様迄。御同伴者様のお名前もご記入下さい)
④お電話番号(当日ご連絡可能な番号をお願いします)
⑤ご希望日時(第1、第2希望までお知らせください)
12月13日(月)〜26日(日) ※会期中無休
11時/12時/13時/14時/15時(1枠50分間)