“心の凝り”をもみほぐせたら

 懐メロの番組の視聴率が高いとか。コロナ禍でカラオケボックスなどが店を閉めてからこの現象が出てきているそうです◆そういえば確かに町中からカラオケ店のシャッターは下りたままです。私も3、40年前のカラオケ全盛時代の生きのこり。数軒、カラオケハシゴの思い出も◆当時、ある歌の「題名」を巡り面白い思い出があります。細川たかしさんが歌って大ヒットした「心のこり」。「私バカよね~おバカさんよね~」で始まるこの歌が出たときに、この曲の題名をみたあるお年寄りの方が「そうなんだ。肩だけでなく、心も凝るんだなぁ・・」と◆もちろん、「心のこり」は「心残り」。だが、そのお年寄りは「心の凝り」と勘違いしたらしい。その場では笑いで済みました。

 この方が勘違いしたことを思い出しながら、リハビリに通っている理学療法士さんが、「肩や腰に痛みや凝りを抱えている人は多い」「その原因の大半は心と身体とのアンバランスから」。ストレスがその背景にあると◆人間は何かをしていて失敗すると「あぁ!!」とため息が出て、何度も失敗が続くと、「私バカよね、あぁ!」と。そう思うと「心も凝ることがあるのかもしれないのでは?」と思ってしまいます◆「過去の失敗を思い出してもくよくよしない」「前を向いて歩こう」と心療内科の医師はアドバイスします。確かに!でも、肩の凝りがもみほぐせても、心の凝りはもみほぐせないものかな?と本気で思ってしまいますね。細川さん!!

(西村敏雄)

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2021年12月19日RT(293)
編集部 春風

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